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校長日誌

訪問教育部のお友達のスクーリングをいつでも待っています

今年も七夕の季節となりました。本校でも校舎内の廊下の一角にある訪問教育部の子どもたちの生き生きとした活動を紹介しているコーナーは、すっかり七夕の雰囲気に模様替えしていました。

訪問教育部の子どもたちは、日頃、校舎ではなく「カルガモの家」や自宅を訪問する先生方と一緒に勉強や自立活動等に励んでいます。それらの様子は、温かいやりとりのひとコマひとコマが写真やコメントと共にレポートされ、校舎の真ん中を貫くメイン廊下のスペースに展示されています。時々更新されるので、私も廊下を通る度に立ち止まって、訪問教育部の子どもたちの最新情報をチェックしています。

また、訪問教育部の子どもたちは、「カルガモの家」や自宅等では体験できない集団での授業や、プールの授業のために、時々、校舎内でスクーリングを行う機会があります。私も誰かがスクーリングにやってくるという情報が入ると、その子たちが校舎にやってくるのを楽しみにしています。

いつものことですが、スクーリング後の子どもたちの表情は清々しく本当に素敵です。
子どもたちの幸せは、私たちの幸せです。

 

“幸せな偶然”からご近所さんとの新たな繋がり! ~天文学的な確率での巡り合わせ~

5月14日付け校長日誌では、私が自宅の近所でプロレス観戦をして、それを企画した福祉団体とプロレス団体の素晴らしいコラボレーションを取り上げました。私は、このときの日誌の中で、「子どもたちのために何ができるのか、これからも、既存の枠組みを超えた発想も持ちながら…」と書かせて頂いておりました。
その日のプロレスでは、リング上で、長年活躍している主力プロレスラーが県内の物流企業に就職すると宣言し、大きな歓声を浴びていました。そのレスラーを雇用することとなった企業の社長さんは元Jリーガーということもあり、様々なプロスポーツに取り組んでいる人の引退後セカンドキャリアを支援したい等の理念をお持ちで、同じくリング上で、同社駐車場をプロレス会場に提供するなどの案内もされていました。

私はそのとき何もピンとこなかったのですが、6月のある日曜日に、観戦したプロレスの記事をネットで閲覧していた際、この企業名はどこかで聞いた気がすると胸騒ぎがして、ひょっとしたらと思って調べたところ、やはり、何と本校の目の前にある会社(アーティクルキャリー株式会社トーコー様でした!主力レスラー3名の方々も勤務している会社が、まさか本校の目の前というのは、“幸せな偶然”で、こんなにご近所さんである確率は、天文学的なものといえるのではないでしょうか。

私は、6月下旬にこの思いを伝えに、社長さんはじめ同社の皆様にご挨拶に伺いました。同社までは校長室から直線で100mもない近さです。同社の皆様も、以前から本校の子どもたちと交流ができないかとずっと思っていたそうで、何だか、お互いにそれぞれが片思いだと思っていたのに、実は同じ気持ちだったと気づいた初々しい恋愛のような感情を抱いてしまいました。ご挨拶に伺った際には、今後、万一の水害があった際には協力できることがあったら近所として助け合うとか、子どもたちが訪れたり文化祭の案内をするなどして緩やかな交流をしていきましょう、ということにしました。
早速、7月3日(金)には、「ご近所さんへのおすそ分け」として、高等部の生徒たちが、本校の畑地で収穫したジャガイモをプレゼントしてきました。(当日の様子は、後ほどこのページを更新します。)
また、8月16日(日)には、同社駐車場でプロレスが開催されるので、私も見に行こうと思っています。校長室から僅か100m先でプロレスが行われるのですね。

「既存の枠組みを超えた発想も持ちながら」ご近所さんとの無理のない交流をしていくことは、地域活性化や、本校児童生徒が活躍できる場を増やしていくなど様々な可能性にもつながると期待しています。これから一緒に“新しい景色”を見出していきたいと考えております。

給食の全都道府県制覇への道のり ~ついに埼玉献立に到達!~

今年度の給食では、全47都道府県の郷土料理を1年間かけて提供するというストーリーで展開していることは、4月24日の校長日誌で御紹介したところです。

北から進み始めて、6月19日(金)には、ついに埼玉県の献立の日を迎えることとなりました!

献立が公表される前は、肉好きの私は肉うどんが提供されるのではないかと勝手に想像していましたが、主食は秩父中心に広まったかてめし、汁物は地元川島町の呉汁、メインのおかずは行田市発祥とされるゼリーフライでした。確かにそうですよね。

本校栄養士さんは、しっかり地元川島町から献立を組み立てて、目のつけどころがとても素晴らしいですね。まさに郷土愛と栄養バランスを見事に調和させています。実際に、「呉」(大豆を水でもどしてすりつぶしたものだそうです)の入った温かい郷土料理には、お代わりができるならばしたい!というおいしさでした。

6月23日は開校記念日で学校はお休みでしたが、本校栄養士さんと調理員さんは、給食のないこの日に、他校へ調理方法その他の研究に出向いています。このような日頃の地道な取り組みが、子どもたちや我々を笑顔に、健康にする基盤となっています。

 

高等部のみんなでイモを掘って約100kgの大収穫!

本校の敷地内には20坪程度の広さの畑があり、ここでは高等部D・Eグループの皆さんがジャガイモ、ミニトマト、ひょうたん、ナスなどを栽培しています。
7月14日(火)には、地元のカインズ 川島インター店の皆様のご協力により、同店舗内で、高等部の生徒たちが収穫した野菜を販売する機会を得ることができました。今年で2回目のイベントとなりますが、農作物の栽培、収穫、仕分けを経て店舗に運び、そこで販売にも携わることで、多様な分野にわたって就労の経験を積むことになります。

日頃、車いすやバギーを利用することの多い生徒たちが、どのように収穫するのか注目して見ていましたが、本校では、高等部の先生方によって畑の畝(うね)を少し高くすることで、生徒たちが座りながら作業しやすい高さに調節していたのです。素晴らしい工夫ですね。このように、ちょっと工夫をすれば肢体不自由の方でも農作物の収穫が十分にできるのですね。収穫の様子を見ていると、不自由なんて言葉は当てはまらず、初夏の日差しの下での作業に、頼もしさを感じずにはいられませんでした。
作業中、大きなトノサマバッタや子供のカマキリなどにも出会いました。みんな自然豊かな環境で伸び伸びと成長してほしいです。

結局、それほど広い畑でもないのにメークインのジャガイモを約100kg収穫しています。中には15cmほどの長さの大物もあります。ご覧の皆様、カインズ 川島インター店で是非、本校生徒から購入をしてくださいね。

※畝…畑の土を細長く直線状に盛り上げた部分

  

肝心なのは、我々が「常に想像する」こと

私の息子は既に成人をしていますが、息子がまだ小さい頃、身体全体に対して頭部が重いことから、常に後ろ側に転倒する恐れがあると想像し、急に転倒しても手が延ばせる距離感を保つように意識しておりました。背もたれのないベンチで一緒に座っているときも、後方にツツジなどの植込みを観察して、剪定された尖った枝などがないか等、常に頭部へのリスクを想像しながら、という思いはありました。

それでも、ある温泉の大浴場で、私が先に湯船につかろうとしたために、視界から外れたところで、息子が濡れた床でつるんと転倒して後頭部を打ったことがあり、その瞬間は本当にゾッとしてしまいました。幸い、濡れていたことが幸いしたのか、頭部への衝撃は殆どなかったようで、心の底からホッとしたこともあります。

肢体不自由特別支援学校である本校の子どもたちは、身体を支えることについて各々異なるフォローが必要があり、状況に応じて想像されるリスクを常に念頭に置いて指導・支援にあたることが、特に必要・重要です。また、ぶつかることによる衝撃だけでなく、揺れることによる衝撃についてのリスクに対しても十分に配慮が必要です。

肝心なのは、我々が「常に想像する」ことに尽きます。私も、先月の小学部の運動会の際には、ただ隅の方で見ているのではなく、スタンバイしている、あるいは競技を終えた子どもたちの待機場所にいるようにしておりました。行事中ということで先生方も複数の対応をしており、一時的に子どもから離れなければならない場合には、私に声をかけてからその場を離れてもらい、私は子どもの脇で一緒に応援するなどして安全な状況を維持するよう意識しておりました。

安全であることが安心を生み出すものであり、これが全てです。しっかりと「常に想像する」集団でなければならないと肝に銘じて取り組んでまいります。

運動会を経て、みんな一回り立派になりました

5月下旬から6月上旬の間に、小学部低学年、小学部高学年、中学部、訪問教育部が相次いで「運動会」を行いました。
本校は、小学部では運動会、中学部では体育祭、訪問教育部ではスポーツ大会と称しており、各学部の歴代の先生方のポリシーが込められています。種目や競技方法は、それぞれに特色・テーマ性があり、どの大会でも子どもたちの頑張りに引き込まれます。先生方は、素晴らしい企画力に加えて、盛り上げ方、一人一人にスポットライトが当たるよう細部にもこだわった様々なアイテムの作成、そしてもちろん安全第一の運営で、どの学部でも素晴らしい大会を実現しています。

もし、このホームページをご覧の方がこれらのイベントを観覧したら、特別支援学校の先生方は、子どもに寄り添って成長を促すのはもちろんのこと、一人一人に応じた新たな教具の開発やアイデアを次々に生み出す、とてもクリエイティブで魅力的な仕事をしている、と感じるはずです。


さて、どの学部でも、練習を開始した当初と比べると子どもたちは明らかに上達しており、短期間で目に見えて成長を実感するイベントとなっています。私からも、保護者の皆様には「おうちでたっぷり褒めてください」とお願いしました。みんなたっぷり褒めてもらえましたか?(日頃、子どもたちを見ていると、保護者の方に褒められているときに、特に素敵な表情をしています。たっぷり愛されているのですね。)

各学部の大会はどれも素晴らしく、甲乙つけがたいのですが、印象に残ったシーンを一つだけ挙げるとしたら、訪問教育部のスポーツ大会に高等部と中学部の子どもたちが応援に駆けつけてきてくれたことです。日頃同じ場所で学んでいなくても、同じ学校という共通項を持つ仲間なのです。仲間が応援し、それを受けて頑張っている姿は、とても美しい光景でした。

なお、高等部は9月に体育祭となります。小学部の教室を訪れた後に高等部の教室を訪れると、やっぱりお兄ちゃんお姉ちゃんだと実感します。表情一つとっても、なんだか多少の余裕を感じさせるのです。頼もしいですね。

そうか 君たちは令和生まれだったか

令和の元号になってから8年が経ちました。
元号が替わる、という経験は、昭和生まれの私には2度目のことでしたが、事前に相当の準備がされていたのか、スムーズな移行であったという記憶があります。
令和の時代となってから、ある程度時間が経過はしましたが、何となく、まだ令和生まれの子どもはいないと思い込んでいました。

先日、保護者の皆様のご協力のもと各担任の先生方が作成した全校児童生徒の教育支援プランA・Bを点検していたところ、小学部1年生の子どもたちが令和生まれであることに気付き、改めて昭和が遠くなったという思いが強まりました。
令和元年の始まりは、5月1日からでしたので、4月生まれの子どもだと平成31年生まれということになりますね。こんな節目の年に生まれたことは、まだ気にならない年頃でしょうが、将来、節目の年に生まれたんだな、と気づくときが来ることでしょう。

※「個別の教育支援計画」の中に「個別の指導計画」の機能を取り込んだ、本県としての総合教育計画のこと

台風接近に伴う臨時休業の判断について(2)

例年、6月頃に発生する台風は、沖縄付近に接近した後、大陸方面(西側)に進路をとることが多いのですが、先日の台風については、気象庁をはじめ複数の予報において、沖縄付近に接近する前の時点から、関東方面に向かうことが示されていました。

太平洋上で発生する台風は、毎年数回、上空の気流に乗り日本に接近しますが、沖縄から奄美諸島付近に達した時点で東寄りに進度を取り始めたら、他の条件(高気圧の位置や停滞前線の有無の影響による低速度等)がない場合には、約1日半から2日以内に風雨が強まる可能性が高まるため、最も影響がある時間帯を見極めて、臨時休業等の必要性などを早めに判断するようにしています。

「沖縄から奄美諸島付近で東寄りに…」と申しましたが、この付近から台風は偏西風帯に入るので、緩やかに東北東に進み続けることとなり、関東地方にも接近することが予測できるというものです。
また、台風がこのような進路をとった場合、九州・四国・東海地方を通過する際に太平洋上の湿った空気を大量に吸い上げながら回転して進むため、埼玉県でも湿った風の影響で、台風の目が最接近するよりも、もっと手前の段階で断続的に大雨となる可能性が高まります。湿った空気が山地にぶつかると、より多くの降水となる場合があり、本校の場合は、秩父山地から流れる複数の河川が合流した地点より下流に立地しているため、臨時休業等の実施判断の際には、気象庁発表の天気予報・台風情報に加えて、河川の流量等も念頭に置いています。
このほか、台風に関しては、肢体不自由特別支援学校である本校の場合、暴風圏でなくても風速が強いと登下校時のリスクが特に高まるため、降水量だけでなく、風速も重視しながらの判断としています。

台風接近に伴う臨時休業の判断について(1)

昨日は台風接近に伴い、臨時休業としておりました。保護者の皆様にはご協力をいただき、誠にありがとうございます。

本校は、「川島」のとおり、複数の河川に由来する地名となっています。
本校南側に越辺川が流れていますが、本校付近の越辺川は、越生町を水源とする本流の他に、主に次の3つの大きな河川が本校よりも上流側で合流しており、大雨の際は、これらの河川の水位変化にも注視する必要があります。
・槻川(東秩父村、小川町など)
・都幾川(ときがわ町、東松山市など)
・高麗川(飯能市、坂戸市など)

埼玉県 川の防災情報 のサイトでは、県内のあらゆる河川について、常時、ライブカメラや水位計のデータが更新されています。本校近くの安藤川の状況もリアルタイムに把握できます。
これによると、昨日の午前9時30分時点(通常であれば、本校で子どもたちがちょうど登校し終えた頃)での、越辺川上流の越生町梅園橋付近の累積雨量は、既に206mmとなっており、これ以降にも強い風雨が続きましたので、やはり、安全な登下校は不可能だったということになります。なお、この午前9時30分時点の累積雨量では、越辺川の梅園橋を筆頭に、上位10番目までに、越辺川の他地点の他、高麗川(飯能市吾野付近)、都幾川(ときがわ町野中付近)も入っており、これら広い流域一帯からの降水を集めて流れる本校付近の越辺川の状況は、台風通過後も監視し続ける必要がありました。

防災のために地域では様々なシステムが整備されており、私もネット上で様々な情報をリアルタイムで把握できるので便利な時代となりました。
しかし、どの時点で何をすべきか、そのとき学校には子どもたちがいるのかどうかで状況は変化します。また、仮に保護者の方々に迎えをお願いするとしたら、判断が遅いとピーク時と重なったりしないのか等も念頭に置いて対応する必要があります。

台風接近時における臨時休業の判断については別の観点も念頭に置いているため、これについては後日掲載します。

毎日ニンジンをしっかり食べるひばりっ子

肢体不自由特別支援学校の本校では、多くの子どもたちが先生方のサポートを受けながら、また、子どもによっては看護師資格のあるスタッフからもきめ細かく的確なケアを受けながら給食の時間を過ごしています。

先日、検食(子どもたちの給食開始時刻より前に、その日の調理が適切に行われているか等を確認しながら食すること)をしながら5月の献立表を眺めていたところ、あることに気が付きました。それは、今月1日から月末まで、給食にニンジンの出ない日はない、ということです。ニンジンは、子どものころに苦手だった人もいらっしゃるかもしれません。そのニンジンが、本校では毎日様々な料理の中で登場し、時には主役、時には脇役として活躍しています。そして、子どもたちは、これを毎日、当たり前のように食べています。今のところ、ニンジンがとても嫌いという子どもの情報は聞いていません。みんなしっかり栄養を摂取して、たくましく育ってほしいですね。

5月にニンジンの出ない日がないことについて、本校の栄養士さんにインタビューしましたところ、やはり、彩りがよいことをその理由に挙げていました。また、とても大きくて立派なニンジンを仕入れているとのことでした。本校の日々の献立は、味付け、栄養バランス、彩りなど様々な観点を意識して組み立てられており、その上、野菜もしっかり摂取できる工夫が凝らされています。

 

  今日のニンジンはどこにある?今日もおいしくいただきます!